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塾報 2017.9

塾報 2017.9

塾報 2017.9 150 150 東大生が教える個別指導塾【シンカライナー】東京・高田馬場

夏が過ぎ、まもなく秋分の日を迎えます。読書の秋、スポーツの秋と呼ばれるように、いろいろなことに気持ちよく取り組める季節です。自分の好きなことを深めるもよし、新しいことをはじめるもよし、それぞれのカラーで日々を彩りながら実りのある秋にしてください。

◯今月の教室
■テスト対策でできること
夏休みが終わり、夏休み明けテストを受けたり、中間テストの勉強に取り組んだりしていることと思います。それぞれの教科で試験範囲が出され、その範囲を勉強する。テスト前にはみんなとても熱心に勉強していると思うのですが・・・テストが終わった途端にその範囲のことをすっかり忘れてしまう、というようなことはないでしょうか?それでは、そのテストで点数は取れたとしても、勉強した範囲が自分の知識にはなっていないのでとてもモッタイナイです。
テストは、今の自分の実力を測るチャンス。テスト対策の勉強では、自分がその範囲で理解できていないところを見つけて、わかるまでその問題に向き合ってみる。そしてテストが終わって返ってきたら、間違えた箇所を二度と間違えることがないように復習する。この積み重ねができれば、点数に一時的な波が見られるにしても、確実に実力がついてくるはずです。自分の最終的な目標はどこにあるのかを考えながら、ひとつひとつのテストも、テストのための勉強ではなく、「本当に理解するための勉強」になるように取り組んでみてください。

◯お知らせ
■まそびラボ・ワークショップ「BE FREE! 原爆の残り火を、パレスチナへ」映画上映会決定!
2015年夏、日本の僧侶が発案した世界平和イベントが行われました。被爆者の思いを乗せた「原爆の残り火」が日本を縦断し、戦争の傷跡を残すヨーロッパ、今なお戦争の続くイスラエル・パレスチナへ。そこで目撃したのは、マスコミが伝えない、パレスチナ問題の真実だった——。なぜ、人は戦争で人を殺せるようになるのか?なぜ、幸せのための宗教なのに、宗教戦争があるのか?なぜ、パレスチナには今も平和が訪れないのか?誰もが疑問に思っていた答えが、この映画の中にあります。当日は監督・鈴木聡さんが来場し、映画について語ってくださいます。参加申し込み、お問い合わせはinfo@xincaliner.comまで!
日時:10/29(日) 14:00〜17:00  場所:まそびラボ(高田馬場1丁目33−5 タケトモビル2F)
※開催場所は「シンカライナー」ではありませんのでご注意ください。

◯「教育」耳寄り情報
勉強を続けるコツ 〜どうすれば「やる気」を引き出し、持続できるのか〜
「よし、やるぞ!」書き上げた計画を前に、そう心に固く誓って机に向かうものの、時間が経つにつれて計画通りにいかなくなり、遅れをとっていることに内心マズいな、と思いつつも日々のあれこれに流され、「あぁ、やっぱり今回もうまくいかなかった。勉強の才能ないのかなぁ」なんて、つぶやいていませんか。計画を立てたり、それに沿って勉強したりすることは予想以上にむずかしいもの。誰だって、そううまくはいきません。
しかし、自分の「やる気」の源や、モチベーションをコントロールできることを知っていれば、もっと気持ちよく、エネルギーに溢れた状態で勉強ができるはずです。今回は勉強を続けるコツである「やる気」を引き出す方法について、みなさんといっしょに見ていきたいと思います。

ある特定の分野で成果を出すために決定的に必要なのは、まとまった時間です。ある研究によると、ひとつの分野でスキルを身につけ熟達したプロになるためには1万〜2万時間が必要とされています。身につけたい内容に応じて、ある程度の時間をそのことに捧げなければならないのです。そして、ひとつのことを続けるためには、続けようという気持ち、やる気が不可欠です。しかし「やる気」と言っても、実はその種類は様々。気をつけて扱わなければいけない種類のものもあります。また、他者の存在や目標の設定の仕方などもやる気に影響します。

「2種類のやる気」
課題に対して興味・やりがいを感じ、自発的に課題に取り組んでいれば、その人は内発的に動機づけられています。たとえば知らなかったことを知るのが楽しい、という気持ちで勉強するような場合です。一方、課題をやることで得られる何かを求めて課題に取り組んでいるならば、その人は外発的に動機づけられています。たとえば成績向上や昇進などを目指して勉強することです。
外発的に動機づけられている人は、課題をやることで得られる報酬がなくなると途端にそれをやらなくなるということが実験によって示されています。そのため、内発的動機づけをもつほうが望ましいと考えられています。ただ、必ずしも外発的動機づけがわるいというわけではなく、重要なのは、外発的動機づけから始めた勉強のなかに、いかにやりがいや興味を見出し、内発的にも動機づけられた状態を作れるかということです。
動機づけの活用には注意点があります。報酬によって勉強をしていた場合には、報酬がなくなるとそれをやらなくなってしまったり、内発的に動機づけられて勉強していた場合には、外発的な動機づけを与えられることでそれが失われてしまったりすることもあります。

「結果の捉え方」
やる気は、その勉強の結果の捉え方によっても変化します。原因が自分の外部にあり、それはどんなことがあっても変わることがないと捉えている場合(たとえばあまりにレベルの高い問題集や、目標など)、結果は自分の力が及ばないと考えます。また、結果の原因が変化するとしても、たとえば偶然によって結果が左右されると考えている場合は、結局は自分の力で結果は変えられないため、やる気は生じなくなります。
一方、原因が自分の内部にあり、それは変わることがないと捉えている場合、人によって結果は変わるものの、生まれつきの能力など変えられないもので結果が決まると考えるので、やる気は生じません。原因が自分の内部にあり、努力次第で結果は変わると捉えている場合のみ、やる気につながります。このように、結果の捉え方ひとつでやる気は左右されます。

「能力の捉え方」
自分自身の能力を変えられると思うかどうか、ということもやる気を左右する要因です。ある能力について、生まれつき変化しないものだ、という考え方をすれば、能力は変化しないのだから、それに対して何か努力をしても無駄ということになります。一方、努力によって能力を変化させることができると考え方をすれば、自分の努力次第で能力は変化するのだから、努力しようという気持ちが生じるはずです。勉強の面では、簡単な問題ばかり取り組んでいると、難しい問題に出会ったときにすぐに諦めてしまうようになる危険があります。適度に難しい問題に挑戦し、自分は努力すればこれができるんだと確認することもまた重要だと言えます。

「やる気のなさへの対処法」
どうにもこうにもやる気が出ない・・・という場合、あなたは学習性無力感に囚われているのかもしれません。学習性無力感とは、後天的に学習される無力感のことです。自分が自分自身や外界をコントロールできない、ということが一旦刷り込まれてしまうと、後からコントロール可能な状況になったとしても何もしなくなってしまうのです。このような状況に陥らないためにも、これまで挙げてきたような結果に対する考え方や、能力観が重要です。つまり、自分が自分自身と結果をコントロールできる、という感覚が必要なのです。では、もし既に学習された無力感にとらわれてしまっている場合にはどうすればいいのでしょうか?それには、たとえば勉強したことにより自分の実力が上がっている、テストの結果がよくなっている、というようなことを実感できるようにすることが大切です。そのためにも定期的に実力をチェックすることや、適度な難易度の問題に挑戦することが重要なのです。
(参考文献:東大家庭教師友の会「勉強法のきほん」翔泳社 2014年)

◯なぞなぞ
さて、前回のなぞなぞは解けましたか? 答えは「シンカライナー」でした。
今回も引き続き、森くんからのなぞなぞです。

□は「し or く」
は「い or り」
は「み or ん」
では
「ち or ら」は何?

十 日 十 月

一尺日      ?日

◯今月の一言
井戸を掘るなら水の湧くまで掘れ。 ——石川理紀之助(明治、大正時代の農業指導者)