こんにちは、シンカライナー代表の宇野です。
昨日ふと六本木の書店に寄ったとき、「小泉今日子 書評集」の帯に目が止まりました。
その本を読みたくなるような書評をめざして十年間、たくさんの本に出会った。読み返すとその時々の悩みや不安や関心を露呈してしまっているようで恥ずかしい。でも、生きることは恥ずかしいことなのだ。私は今日も生きている。
結局その本は買わず仕舞いだったのですが(代わりに朝井リョウ「何者」を買い読み終えました。これもまた心に残る一冊でした。)でも、なんだかその帯の言葉が妙に心に響いて残っています。
僕自身がそうなのですが、恥ずかしい思いをしてはいけない!ってどこか強く思っている節があります。「恥ずかしいこと」は「悪いこと」なんだと。
できればクールにやっていたくて、だから空気もしっかり読んだりして、格好つけて生きている。あるいは無関心を装っている。それはそれで疲れるけど、でも傷つかなくて済みます。
でもそのままだといつまでも、自分をさらけ出した本当の意味での「挑戦」はできないとも思うのです。
書評の、しかも帯しか読んでいないのですが、、世の中の多くの頑張っている人たちは、なんだかこの小泉今日子さんの言葉に随分救われるような気がします。
思い切って声に出すこと、行動することって、ダサくて恥ずかしくても大事かもしれない。
そして「生きることは恥ずかしいことなのだ」とそう言い切ってくれる大人が近くにいれば、子どもはもう少し伸び伸びと生きられるんじゃないかなと、そんな風な希望ももらった気がします。
今度本屋に行ったら、ちゃんと買って、シンカライナーに置いてみようかな。