• 東大生が教える高田馬場のコーチング特化型個別指導塾。医学部進学コース生募集中!まずは、無料体験から!

塾報 2017.7

塾報 2017.7

塾報 2017.7 150 150 東大生が教える個別指導塾【シンカライナー】東京・高田馬場

アツイ夏がやってきました。夏休みも始まり、塾生のみなさんも一段と勉強に熱が入っている様子です。受験生のみなさんにとっては勝負の夏ですね。この時期にやりたいこと、やるべきことを書き出し、目標をしっかりと定めて、悔いの残らないようにこの夏を駆け抜けましょう!

◯今月の教室
■シンカライナー・ワークショップ第3回を開催しました!
7/16(日)に、第3回シンカライナー・ワークショップを開催しました。
毎回世の中の面白い人を招いて行うこのワークショップですが、今回で3回目。ワークショップの狙いは「まなび」と「あそび」の境目をなくしていくことです。まなぶことが楽しくなるように、遊ぶことが学びになるように。そんなワークショップを開きたい!という想いを込めて、これからはこのワークショップのシリーズを「まそび塾」と名付けたいと思います。

今回は、ハーバード大学で物理学を専攻した後日本に帰国し、現在はヨガのインストラクターや音楽DJとしても活躍している長嶋岳さんをお招きし、塾生といっしょに語り合いました。まずは長嶋さんがアメリカで行っていた研究の内容を簡単に説明してくれました。彼が行っていた実験の話になると、「相転移」というワードが出てきて、物理の知識も手伝ってみんな興味津々!その後どのような経緯で彼が研究の道から瞑想や音楽を始めることになったのかというお話もあり、「いろんなキャリアの築き方がある」「いろんな生き方があっていい」ということを感じてもらえたようです。
ペアを組んでお互いのことを紹介し合う「他己紹介」では好きなことや特技、学校での様子などの話題で盛り上がり、ふだんあまり話すことのない塾生や講師同士、お互いのことをよく知る良いきっかけとなりました。そして話題は、それぞれが考える「自由」について、に移っていきます。「わたしは自由について、こんな風に感じます」「僕は自由ってこういうものだと思います」 みんな「自由」という、ある意味とても抽象的なものについて、とても深く考え、それをしっかりと言葉にして伝えているのが印象的でした。当日話してくれた、みんなの「自由」についての考えをご紹介すると・・・

——何でもやっていいよと言われると自分で自分をコントロールしないといけなくて、でもそれはとてもむずかしくて自分にはできないと思うから、ある程度やるべきこととか、ルールとか、制限があった方がいい。その中でちゃんと出来るようになったら、「自由」を感じられるようになると思う。

——「自由」になりたいと考えているうちは、まだ自由ではない。「自由」になりたいとさえ思わなくなった時に、自由になれていると思う。

——学校の規則に縛られている時には自由ではないと感じる。

——自分の思い込みや考えに縛られている状態が、自由ではないと感じる。

漠然としたイメージはあったものの、改めてじっくり考えてみたり、他の人の意見を聞いたりすることで、それぞれの考えがまた深くなったように思います。
最後に、ふだん忙しい生活を送るなかで気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりするために行うかんたんな瞑想の方法を教えていただきました。自身の鼻の呼吸に意識を集中させて2分間目を閉じました。そしてふたたび目を開け、ワークショップ全体の感想を伝え合いました。瞑想はいつでもどこでもかんたんにできるので、ふだん勉強する際、集中したい時などにぜひ取り入れていただきたいと思います。

次回の「まそび塾」にも乞うご期待ください!

◯お知らせ
■夏期講習スタート
夏期講習が始まります。期間は7/24〜8/24の1ヶ月間、平日14時〜16時で行います。まずは勉強計画を立て、その後それぞれの課題に取り組んでいきます。学校の宿題にも取り組むことができますのでご持参ください。

■7月の授業
7月は火・水・木曜が5週ずつありますので、その曜日の授業も5回となります。よろしくお願いいたします。

◯「教育」耳寄り情報
■勉強法②
前回号より特集している勉強法。どのようにしたら効率的に、深い理解をともなった勉強ができるのでしょうか。今回も「脳」にフォーカスして、勉強法についてアプローチしてみたいと思います。

◇自分のギアとバイオリズムを把握する
「集中力を身につけたい」と思っている人は、集中力はいつでも「ギアがちがう」ということと、集中力のギアチェンジはコントロールできると考えると、集中力をうまく引き出せます。例えば「面倒くさい」と感じている状態は、そもそも集中のギアが低い状態です。まずは自分の集中力のギアを3段階くらいに分けて、自分が今どの段階にいるのか、それを自覚することが重要です。人間は基本的に、朝起きたばかりでは集中力のギアはまだ低いです。例えば朝9時からトップギアに入れようと思った場合は朝7時には起きて、その日のスケジュールを意識しながらコーヒーを飲んだり、エクササイズをしたりしないと目的の時間に集中力はトップになりません。
また、人間には一日のバイオリズム(身体の調子のリズム)があります。これに応じて、人それぞれに集中のバイオリズムが存在するので、自分の集中のバイオリズムを把握しておきましょう。しっかりと睡眠をとっていても必ず昼過ぎの時間に集中力が切れやすくなるなど、集中力が下がる時間帯に勉強など高度なことをやっても必ず進むのが遅くなります。こうしたバイオリズムは一日に限らず、年間を通しても存在します。このように、一日のなかでどの時間帯がいちばん調子がよいかというバイオリズムを把握しておくと、必要な勉強や作業に集中して取り組むことができます。

◇本番に強くなるために「想定」する
試験や部活の大会など、ここぞという時に集中力が発揮できず、実力が出せない人がいます。ふだんの勉強や練習では問題ないのに、なぜか本番ではうまくいきません。こうした「本番の弱さ」は「精神力が弱い」ことが原因だとされていますが、この場合の精神力の弱さとは、脳の観点から見るとどのようなことを表しているのでしょうか?
本番や勝負の時にうまく実力が出せないのは、前頭葉にある脳番地の一部が関係しています。この部分は気持ちに左右されやすく、緊張などで右往左往してしまいます。反対に言えば、この部分を鍛えることで、本番に強くなることも不可能ではありません。緊張の中にも「いい緊張」と「わるい緊張」があります。いい緊張とは、日常生活で人に会っている状態などです。意識していなくても、人と会うために身なりを整えたり、言動をコントロールしたりしている時は、緊張している状態なのです。この緊張状態は仕事や勉強に集中する場合には比較的有効に働きますが、「わるい緊張」とはこの緊張が度を超えて脳の働きが鈍くなる状態です。
こうした状態を打破するのに必要なのがシミュレーションです。これは本番の内容をできる限り詳細に様々な角度から想定するということです。ポイントは「試験や勝負でどういうことをしたら失敗するか」という部分に焦点を当てることです。脳は、想定外のことが起こったり、何かを失敗したりした時に脳は混乱します。そのため最低限やってはいけないことを自覚しておき、最悪の上京を前もって想定し、回避するためのシミュレートを行うと脳は緊張に強くなります。具体的には、起こりやすいミスには何があるか確認する、最低限これだけは失敗しない、ということを見つけ出す、失敗した時のリカバリー方法を考えておく、ということを考えておくといいでしょう。
【参考文献】EIWA MOOK「最新科学が証明する最強の勉強術」英和出版社

◯今月の一言
森の分かれ道では、人の通らぬ道を選ぼう。すべてが変わる。 ——ロバート・フロスト(アメリカの詩人)