こんにちは。シンカライナーの宇野です。
先日とある事に気付きました。
受験指導で赤本を解いて、答え合わせを一緒にした時のことです。
単語と文法は覚えているので文章は訳せているのですが、なぜだか悉く正解に繋がっていません。
これまでかなり勉強してきたはずで、それなりに実力がついて良い頃なのに。
不思議に思って、本人がどのようにその答えを選んでいるのか、
答えを選ぶ際の「判断の根拠」を尋ねてみると、、
大きな落とし穴があることに気付きました。
それは、、、、「思考が浅い」のです。
言い換えれば「なぜ、その答えを選ぶのか」という判断の根拠があいまいで、答えを選んだ「理由」をしっかり説明できない、あるいは「理由」が不足している状態なのです。
やはり英語という不慣れな言語で文章を読んでいるので、文章の前後関係を掴みづらいというのはあるでしょう。
しかし、単語や文法が理解できており、一文一文を訳せているのに問いの答えを見出せないのは、おそらく論理的に文の関係性を分析する力、そのものが弱いということです。
だから、短絡的な判断で答えを選んでしまうのです。
例えるなら、宝箱(正解)は海の底に沈んでいるけれど、そこまで深く潜れないから、浅瀬にある楽な答え(不正解)を選んでしまっている状態です。
では、深く潜れるようになるにはどうすればいいのか?
それには思考の訓練が必要です。
その基本は普段から「なぜ」を繰り返し考えることでしょう。
皆さんは、世界的大企業のトヨタが実践している「なぜを繰り返す思考法」を知っていますか。
トヨタでは何か問題が発生した時、五回「なぜ」を自問自答することを推奨されています。
それによって、ものごとの因果関係や、その裏にひそむ本当の原因を突きとめることができるからです。
さぁ、まとめましょう。
「思考が浅い」というのは、「なぜ」を考える力が弱いということです。
日々の生活の中から、「なぜ」を繰り返すように習慣づけることで、考える力を養いましょう。
知識というのはいわばレンガのようなものです。
それだけだと何にもなりません。
でも知識のレンガを積み重ねていけば、人は高みに上っていけます。
ではどうやって、そのレンガ(知識)を活用し、積み重ねていくのか?
ただ重ねるだけでは少し風が吹けば崩れてしまうし、高く積み上げていくこともできません。
だからレンガをしっかりと積み上げる道具(考える力)が必要なのです。
受験勉強はついつい知識の暗記になってしまいがちですが、同等にあるいはそれ以上に鍛えるべきことは「考える力」であり、それを身につけることで人は成長していけるのです。
今、気付けて良かったなと思います。
課題が見つかったので、あとは解決するだけ。まだまだ十分間に合います。
考える力を鍛えることで、まだ見たことのない景色を見に行きましょう!
それではまた!