塾報 2017.11

日に日に寒さが厳しくなってきました。風邪などひいていませんか?授業中眠そうにしている人も見かけます。勉強や部活に日々忙しいでしょうが、体調管理はとても大切。栄養と睡眠をしっかりとって、元気に毎日を過ごしてください。

◯今月の教室
■教室の環境が新しくなりました
今月、教室の環境を整えました。机や椅子が一部新しくなり、ファイル棚や本棚を増設しました。入り口は少しスッキリとした印象になったかと思います。まだ本棚には何も入っていませんが・・・。これからこの本棚にいろいろな種類の本を揃えていきたいと思います。参考書や勉強の本に限らず、読んでみたい、知りたいとワクワクするような本を。そこで、こんな本を読みたい、こんな本があればいいのに、というリクエストを募集します。読みたい本のタイトルや、気になるテーマがあればぜひ教えてください。

現在も教室には、「オススメ図書」として参考書以外の本も用意しています。一部をご紹介すると、例えば・・・

『生き抜くための数学入門』 新井紀子著 理論社
冒頭で、自由に生きるために数学をやるのよ!と明言する著者。俳句の可能性は無限大か?とか、億万長者になる方法とか、身近なところから扉を開いて数学の世界に入っていくが、読み進めながら、実は「だから」「どうして」「どうなる」を考える力が鍛えられていく。微分・積分なんて何になるんだ・・・と思っている数学ギライの生徒に読んでもらいたい本。

『自分探しの哲学』 竹田青嗣著 主婦の友社
主人公である「僕」が、生きる意味を探して旅に出る物語。子どもから若者、大人になる段階でぶつかる人生の様々な問題を、哲学的なアプローチで読み解いていく。過去の哲学者たちが残した言葉に触れることで、日常生活で私たちが直面している問題を解決するヒントをもらえるかもしれません。

マンガ シリーズ『日本の歴史』『世界の歴史』 集英社文庫
日本史や世界史の授業が、ただ年代や人物の名前を覚えるだけでつまらないという人は、歴史の物語に触れてみよう。過去の時代に生きた人々が、自分たちと同じように日々あれこれ思い悩み、生き、その延長上に今の世界の姿があることが理解できるはず。

この他にも文学、詩集、ビジネス書、ギターコードの本など、いろいろな本がありますので、勉強の合間にぜひ手にとってみてください。

◯お知らせ 
■11月23日(木)は祝日のためお休みとなります。授業は別の日に振替となりますので、よろしくお願いいたします。

■受験が近づいてきました。学習面や進路について面談を希望される方はご連絡ください。

■冬休み、追加授業を希望される方は調整いたしますので、ご連絡ください。

◯「教育」耳寄り情報
■勉強を続けるコツ 〜どうすれば「やる気」を引き出し、持続できるのか〜
9月号でご紹介した、「やる気」を引き出し勉強を続けるコツ。「2種類のやる気」があること、結果や能力の捉え方によってその人のモチベーションが変わること、またやる気のなさへの対処法についてお伝えしました。今回は、やる気が出る目標設定や、勉強を続けるために大切な3つの要素についてご紹介します。

そもそも、勉強に限らず、何かに没頭している時、人はどういう状態にあるのでしょうか。目の前のことに熱中して、食事も着信も好きなテレビを見るのも忘れていた。このように時間を何かに没頭している状態のことを、心理学ではフロー状態と呼びます。研究によって、このフロー状態の要素が明らかになっています。

フロー状態にある時、その人は
① 今取り組んでいる、目の前のことに集中している
② 取り組んでいる問題の内容がどんな状況なのか常に把握できる
③ 問題設定を把握し、問題を解くために自由に情報を用いることができる

逆に言えば、このような状態を作り出すことができれば、あなたもフロー状態に入り、集中して勉強できるようになると考えられます。では、そのために必要な要素を見ていきましょう。

☆やる気が出る目標設定
目標設定と「やる気」の関係にフォーカスしてみます。まず、やる気が出る目標設定として重要なのは、①具体的に設定する、②挑戦的に設定する、③自分がコミットできるものを設定する、の3つです。
①については、例えば英語が得意になる、というような曖昧な目標にするのではなく、英検2級に合格する、次の定期テストで20点上げる、というように、期限や数値を明確にした具体的な目標を設定することでモチベーションは上がると言われています。
②については、心理学者アトキンソンの実験により、自分が50%程度の成功確率だと思っている課題を目標とした場合に、最もモチベーションが高まることが明らかになっています。
③については、もちろん自分で前向きに目標設定すればそれに越したことはありませんが、他者が設定した目標であっても、その意義を理解し、やり遂げようと思えるならばそれでいいということです。

☆勉強を続けるための3要素
何かを続けるための基本に共通する重要な要素は、「自分を知ること」、「自分で決めること」、「自分で調整すること」の3つです。
自分を知ることについては、何かを続ける上で特に重要です。結局のところ、何がその人のやる気の源になるかは、その人自身でないとわからないからです。
また、自分で決めることも重要です。自分の意思でしっかりと決めたことであれば、やる気は高まるはずです。しかし、世の中はそんなに単純ではありません。自分の思い通りには決められない環境にあったり、他の人が決めてしまったりと、状況は様々です。そんな時に重要なのが、自分で調整すること。
自ら主体的に周囲に働きかけ、他者や周囲の環境と調整しながら、自分がやる気を出し、維持できるようにしていくこと。これが勉強を続けるために最も重要な基本と言っていいでしょう。

☆自分を知るためのヒント
自分を知ることが大事、とは言っても、自分のことってなかなかわからないですよね。自分のことを100%理解している人なんていないでしょう。では、自分を知るためにはどんなことをすればいいのでしょうか?
まずは、自分が好きなこと、やっていて楽しいと思えることをただ無心になってやってみましょう。自分が好きなことや、やっていて楽しいと思うことがよくわからないという人は、ちょっとでも興味を持てることを見つけて、それと向き合ってみることから始めてはどうでしょうか。
いろいろなことを体験することも自分を知るためのきっかけになります。意外にも自分はこういうことができるんだ、とか、やってみたらすごく楽しかった、という発見があるかもしれません。シンカライナーでも定期的にワークショップや勉強会などを開催していますので、ぜひ参加してみてください。
自分のことを知るのは一人ではなかなか見つけにくいものでもあります。家族や友達、学校の先生や周りにいる人たちと話してみたり、いろいろな本を読んでみたりすることで少しずつわかってくることもあるかもしれません。みなさんが自分のことをよりよく知り、自分のことや周りのことについてもっと知りたいという好奇心を持って、生き生きと学んでいくことを願っています。

(参考文献:東大家庭教師友の会『『勉強法』のきほん』翔泳社 2014年)

◯今月の一言
無知を恐るるなかれ、偽りの知識を恐れよ。——パスカル(フランスの哲学者、物理学者 1623〜1662)

2018-02-16T12:15:54+00:002018年2月16日|