月別アーカイブ: 2月 2018

塾報 2018.1

厳しい寒さが続いています。先日は数年に一度の大雪の日もあり、授業もお休みとなりました。教室近辺の道端にもまだ雪が残っています。しばらくは冷え込む日が続きそうですが、体調管理をしっかりとして、元気に冬を乗り越えましょう。 ◯今月の教室 ■センター試験終了 センター試験の日程が終了しました。大学入試の入り口となるセンター試験、力を発揮できたでしょうか。試験後、いつも通りの出来だった、いつもよりも点数が上がった、などの声が聞かれました。受験もいよいよラストスパートです。気持ちを前に向けて、自分の目標に向かって駆け抜けてください! 今後、センター試験は形式が変わっていくそうです。学校での授業の方法や各教科で扱う内容も、時代の変化に合わせて少しずつ変わっていきそうです。これから受験生になるみなさんは、センター試験を解くことで自分の今の学力を確認しつつも、その点数にあまり左右されず、視野を広く目標を高くもって、自分なりの勉強を続けていってください。 ■受験ラストスパート これからの時期において大切なこと センター試験が終わり、各大学の一般入試や2次試験が本格的に始まります。この時期受験生のみなさんは、自己採点結果などから各大学の合格可能性を考え、出願する大学や学部について考えているところではないでしょうか。慎重に検討することは大事ですが、ここでのポイントは時間をかけすぎないようにすること。一般入試に向けて、的を絞った対策に取り組む時間を確保しましょう。 出願先を固めたら、そこに向けての対策に集中します。みなさんは既に過去問に取り組んでいると思いますが、その大学独自の出題の傾向や形式をしっかり把握し、ピンポイントの演習を積み上げていきましょう。過去問の中で、自分が苦手とする問題形式や、毎年出題される分野や単元があるのであれば、同じ大問や同じ分野からの出題を繰り返し解くことが効果的です。 さて、私立大学の一般試験や国公立大学の2次試験対策などが控える今、受験生のみなさんはまさに時間との勝負だと思います。限られた時間を効率よく使うための鉄則は、規則正しい生活を送ることです。起床・就寝時間を決め、その上で勉強にあてる時間を考えると一定のリズムで毎日を過ごすことができ、体調を整えるのにも役立ちます。また、ラストスパートをかける時期はつい夜更かしをしがちですが、朝型のスタイルに切り替えることも大事です。 ▶︎おすすめラインアカウント「朝日こども新聞」 受験シーズンで心がけたいこと、各教科での勉強のポイントなどが配信されています。同世代で活躍している人たちへのインタビューなどもあるので、興味がある方はフォローされてみてはいかがでしょうか。 ■皆既月食 今月31日、皆既月食が起こるそうです。月食とは、地球の影の中を月が通過し、月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象です。月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶ時、つまり、満月の頃にだけ起こります。ただし、星空の中での太陽の通り道(黄道)に対して月の通り道が傾いているため、ふだんの満月は地球の影の北側や南側にそれたところを通ります。そのため、満月のたびに月食が起こるわけではありません。皆既食は、地球の影の中に月が完全に入り込むことを言います。今回は日本全国で、月の欠け始めから終わりまでを見ることのできる、たいへん条件のよい皆既月食だそうです。31日の晩、ぜひ外に出て月を眺めてみては。 月食のことを詳しく知りたい人は、国立天文台のウェブサイトに記事や動画が載っているので見てみてください。https://www.nao.ac.jp/astro/feature/lunar-eclipse20180131/ ◯「教育」耳寄り情報 勉強のコツ 〜国語編〜 どうすれば勉強ができるようになるのか。それにはコツがちゃんとあります。前回は数学を学ぶにあたっての考え方や心構えについて見ていきました。今回は、国語、特に現代文について見ていきましょう! 現代文はどうやって勉強したらいいかわからないという声、結構多く耳にします。選択肢から答えを選ぶ時も、ただなんとなく選んだものが正解で、それを選ぶ基準や根拠は曖昧なままにしている、という人も多いのではないでしょうか。しかし、現代文の解き方、というか現代文に対する構え方、というものがちゃんとあり、それを理解することで国語が飛躍的に出来るようになるでしょう。また、現代文の演習を積むことで文章に対するセンスが磨かれ、読解力も身につくはずです。そうすれば、他の教科も自ずと理解度が増していくと思います。なぜならどんな教科も言葉を使って内容を理解し、文章を読んで考えたり問題を解いたりしているのですから。 では、現代文の要点を押さえる前に、まず次の問題をやってみてください。 問 人間の性質は「善」か「悪」か。正しいものを次の中から選び、記号で答えなさい。(現代文の問題として考えてください!)   ア 人間の性質は「善」である。   イ 人間の性質は「悪」である。   ウ 人間の性質は「善・悪」両方である。   エ 人間の性質は「善・悪」とかかわりない。 さて、正解はどれでしょう。 答えは、・・・<この問には正解が出せない>です。 騙されたと思った人、なぜこの問に答えを出せないのでしょう?ア〜エのどれかを選んだ人は、その根拠を挙げられますか?自分はそう思うのだからそれを選んだという人、思うだけではなくて経験から学んだからそれを選んだよという人、残念!どちらもここでは相手を納得させられるような理由にはなりません。次の中から、その理由を選んでみてください。   A 本文がないから。   B 学校で習っていないから。   C 人間の性質は簡単に言えるものではないから。   D どうとでも言える事の答えを決めるのはかえってよくないことだから。 選べましたか? 正解は、A「本文がないから」です。現代文の問題は、筆者の意見をもとにして答えるものなのに、上の問には筆者の意見がありません。だからその問に対する答えも選びようがないのです。 さて、ここで現代文の大事な要素が見えてきました。それはズバリ、現代文の第一の性質は、<客観的>だということです。「客観的」という言葉はよく耳にすると思いますが、客観的とはどういう意味でしょう。その意味をハッキリ説明することができますか?国語を学ぶ上で大事なこと(それ以外の教科でももちろん同じですが)は、言葉の意味(難しい言葉で言うと「定義」)を明確にすることです。 客観的、の意味をここで一緒に確認してみましょう。Gakkenの『読解キーワード』では、 客観的とは、物事の見方や判断の仕方が理にかなっていて、だれにでも納得できること。一方その反対の意味の言葉、主観的とは、物事の見方がその人だけのものであり、ほかの人たちには納得しかねること、とあります。現代文で身につけなければならないのは「客観的」な見方。つまり、習ったことや自分で考えたこと(主観的)を答えるのではなく、本文として与えられた筆者の意見とはどういうものだったか、ということを答える科目なのです。そういう読み方、答え方が<客観的>ということです。 客観的であるためには、「本文」によって答えを変えなければなりません。というのは、現代文という教科は、読み手の考えを聞いているわけではなく、筆者が「本文」で言っていることは何かを聞く教科だからです。選択肢を選ぶ時も、自分の考えや知識から選ぶと間違いのもとになります。現代文では内容がどうであっても、たとえその内容について自分が異なる意見をもっていたとしても、自分の感情を押さえて筆者が言ったことだけ答えればよいのです。自分の意見を言うのは「小論文」であって、現代文ではそうしてはなりません。 そう言われると、現代文という科目はなんだかとても窮屈そうですね。しかし逆に言うと、現代文という教科ではいろいろな考え方や意見に触れ、自分の考えを深めたり、様々なものの見方を手に入れたりすることができる、大きなチャンスが詰まった教科なのです。今はとにかくたくさんの文章に触れましょう。そして様々なものの見方や考え方を知り、自分自身の考えを自分の内側で育てていってください。それはきっとこれからの人生で大きな支えとなるでしょう。 (参考文献:『田村のやさしく語る現代文』代々木ライブラリー 1996年) ◯今月の一言 よろしく身を困窮に投じて、実才を死生の間に磨くべし。(勝海舟 幕末の武士、明治の政治家 1823〜1899)

2018-02-16T12:12:33+00:002018年2月16日|

受験生の皆さんへ

○シンカライナー代表より 受験生の皆さんへ 僕が高校生のとき「自分が生まれてきた理由は何だろう?将来何をしたいんだろう?」という疑問が頭にありました。自分のこともよくわからないまま、大学で専門的に何かを学んだりするには早すぎるような気がしたのですが、「大学に行くことは当然のこと」という雰囲気が高校にも家庭にもあったし、ちゃんと受験して大学に行ったほうがリスクがないような気もして、この疑問については、結局それほど深く考える余裕もなく、僕も周囲と同じように一生懸命勉強し、進学しました。大学受験という選択が間違っていたとは思いません。その時点で、自分なりのベストの選択をしたし、(疑問を持ちながらも)全力を尽くせた経験は何物にも代えがたいと思っています。大学に行くと時間はたっぷりあったので、この疑問についてはその後も考え続けることになりました。そしてその過程の中で色々な叡智を学び、最近になってやっと、その答えを見つけた気がしています。思えば随分時間がかかりましたし、もし今高校生に戻れたらどんな選択をするかな、と思いを馳せたりします。 そういう体験を経て、シンカライナーを通して僕が実現したいことは、これまで得た学びを皆さんと分かち合うことで、皆さんの自己探求をサポートし、それぞれに生まれ持った才能と可能性を最大限発揮してもらうことです。「自分の本当にしたいこと」と勉強が直接関係してくれば、心はワクワクするだろうし、勉強の壁も乗り越えやすくなると思います。受験という期限付きの壁の前で、どうしても自己探求や自己表現の時間は限られてしまいますが、うまくバランスを取りながら学びを進めていければいいですね。 とはいえ特にこの時期、受験生の皆さんに言いたいことは、受験をすると自ら選択したのであれば、一旦そういった疑問は端におき、目の前に近づいて来ている試験対策に全てを注ぎましょう。もしかすると僕が高校生の頃のように疑問を持っていたり、あるいは不安を抱えているかもしれませんね。あまり努力をしてこなかったので半ば諦めている人もいるかもしれません。しかし、今からでも決して遅すぎることはありません。気持ちを整えて、今自分の持っているものをすべて出し切ることに意識を集中してみましょう。結果を案じるよりも、自分に負けないこと、本気で全力を出すことにこだわって、これからは1日18時間勉強するつもりで臨みましょう。(睡眠は24時までに就寝、6時起床をしっかり心がけましょう。)試験後、すべてを出し切ったと思えたら、気持ちはすっきりして、必ず希望が見えてくると思います。あと少し「本気」で頑張りましょうね。

2018-02-16T12:11:39+00:002018年2月16日|

塾報 2017.12

厳しい寒さの季節になりました。受験生の皆さんは志望校を目指して日々勉強に励んでいることと思います。また学校の定期テストも終わり、多くの生徒が今学期の復習をしつつ、それぞれの課題に取り組んでいることでしょう。目標に向かってひたすら走る日々でも無理のしすぎは禁物、体調や心のバランスを保ちながら、元気にこの時期を乗り越えましょう。 ◯今月の教室 ■センター試験直前 センター試験が近づいてきました。今年の試験の日程は1月13日と14日です。受験生の皆さんは追い込みの時期、ラストスパートに向けて日々の勉強にも熱が入っていると思います。自分がまだ押さえられていないポイントはどこなのか、教科ごとに捉え直し、本番まで計画的に勉強を進めていってください。今までの努力の成果が本番で余すことなく発揮されるよう、講師一同お祈りしています。 ■読んでおきたい本 教室の本棚に1冊本が増えました。『特別授業3.11 君たちはどう生きるか』(河出書房新社)何名かの作家や各界のエキスパートが国語、歴史、理科、政治など、それぞれの教科ごとに子どもたちに語っています。この本は2011年3月に起こった震災後に、将来この国を担っていく子どもたちに向けて書かれた本ですが、その内容はどれも本質的で、大人が読んでも考えさせられるものばかりです。先週よりいくつかの国語の授業でこの本の中にある文章を読んでいます。「歴史」について書かれたものを読んだ生徒は、個人史と世界史について、宗教と科学におけるそれぞれの世界観の違いについて思いを巡らせていました。現在の日本の状況を正確に捉え、未来の進むべき道を探ろうとするこの本は、読む人たちに語りかけ、多くの問いを投げかけます。その文章に触れて考えを深めていくことは、自らの血肉となり、これからの時代を生きて行く力になるだろうと思います。 この他にもたくさんの「良書」があります。ぜひ冬休みの時間を使って、ふだん読めないような本や、自分の世界を広く深くしてくれるような本を読んでみてください。 ◯お知らせ ■年末年始のお休み 12/30(土)〜1/3(水) 年内の授業は29日(金)まで、年始は4日(木)から再開します。受験生の方でお休みの期間中自習室を利用されたい方は事務局までお問い合わせください。 ◯「教育」耳寄り情報 勉強のコツ 〜数学編〜 どうすれば勉強ができるようになるのか。それにはコツがちゃんとあります。要点を押さえることで、なんとなくやっていた「勉強」から、能動的な「学習」に変化していきます。そのコツを、教科ごとに複数回にわたって紹介していきます。今回は「数学」です。なお、教科別にまとめてはいますが、これらのコツはどの教科にも共通していると思いますので、ぜひ他の教科の学習にも役立ててみてください。それでは、一緒に見ていきましょう! 数学を勉強するコツ、それは「覚えないこと」です。何かを覚えようとする時、人間の思考は止まってしまいます。「なぜだろう?」「これは本当だろうか?」と考えることを止めてしまうのです。数学の勉強のやり方に悩む生徒の多くは、公式や解法を暗記することが数学の勉強だと思っています。不幸なことにそう思わされてきてしまったのです。しかし、公式や解法を覚えて、それを当てはめて問題を解くということを繰り返しているうちは決して数学はできるようになりません。 それでは暗記の代わり、にどのように勉強すればいいのでしょう?定理や公式を覚えないですませるためには、「なぜだろう?」と考えることが必要です。そして自分が納得できるように、その背後にある「物語」やプロセスをつかみとらなければなりません。公式、例えば「底辺×高さ÷2」でなぜ三角形の面積が求まるのか、その公式に辿り着くまでのプロセスが物語です。物語がきちんとわかることは知的好奇心を大いに満足させてくれます。 ◇暗記の代わりにすべきこと ・「なぜ?」を増やす みなさんは授業の中で質問をすることができるでしょうか。質問ができるということは、「何がわからないか」がわかっているということで、これはとても大切なことです。なぜなら何がわからないかがわかるということは、真実のすぐ隣まで来ている証拠だからです。でもたいてい、「何がわからないかぼんやりしているんだよな〜」という人は多いでしょう。そんな人が具体的に自分のわからないところをあぶり出すためのとっておきの方法。それは「なぜ?」と自分に問いかけることです。今まで「そういう風に決まっているんだ」「とにかくやり方を覚えるしかない」と考えることをやめてしまっていたところで、諦めずに「なぜ?」を繰り返していくと、能動的に自分で答えを探すようになるでしょう。 ・「意味づけ」をする 新しいことを学んだら、それが既に知っていることとどのようにつながるかを考えることはとても大切です。頭の中で他と関連付けられたことはなかなか忘れません。例えば、数学で言えば高校で習う微分・積分の「微分係数」は、もともとは1次関数の傾きの定義から発展した考え方です。1次関数のグラフの傾きが何を表しているかと考えてみる(考えたことがない人も立ち止まって考えてみる!)と、xの変化に応じてyがどのくらい変化するか、その割合を表しているとわかります。この考え方は1次関数に限らずどんな関数に対しても使うことができ、1次関数以外に使う時にはふつうこれを「平均変化率」と呼びます。そしてxの変化分を限りなく0に近づけたものが、ニュートンとライプニッツが考え出した微分係数です。このように、意味づけをしていくことで中学数学の知識から高校数学にまでつながります。最初は知識でしかなかったもの同士がつながり、やがて大きな地図が自分の内にできていくのです。 ・「知識」ではなく「知恵」を増やす わたしたちが蓄えた知識は、時間とともに確実に薄れていきます。しかし時間が経っても記憶に確実に残るもの、それは「知恵」です。知恵は単に頭で覚えるものではなく、体験と感動によって身につくものです。「こうやってみるとうまくいくよ」と教えてもらったことも、自分で実際にやってみて「あ、たしかにそうだな」と自分で納得し、感動する体験があることで、知識が簡単には忘れない知恵になります。数学において定理や公式は知識です。では知識としての定理や公式を知恵に昇華させるには・・・?それは証明です。証明をすることは、先人たちがその定理や公式を発見した時の驚きや感動を追体験することになります。自らの手で証明をすることで「すごいなぁ、本当なんだなぁ」と感動し、その体験が知識を知恵に変えてくれるのです。 ・定理や公式の証明をする 数学の歴史はとても古いです。例えば紀元前7万年頃に描かれたという絵の中にも幾何学模様を見ることができますし、紀元前3万年頃の遺物の中に時間を表現しようとした形跡が見られます。私たちに馴染みの深い算術や幾何学に限ったとしても、少なくとも5000年以上の歴史があります。それに対して小中高の教育は12年間です。この12年間のカリキュラムの中には、5000年以上の数学の歴史の中で最も重要で洗練された定理や公式が詰まっています。その叡智の本当に大事なところは、定理や公式の結果にではなくそれが導かれたプロセスにあります。個々の問題の解法をただ覚えることは数学の力を育てる上で何の役にも立ちません。もし数学においてただ一つ覚える価値のあるものがあるとしたら、それは定理や公式の証明の方法です。どんな独創的な想像も、最初は模倣から始まります。そして、真似るのならば最高のものを真似なければ意味がありません。だからこそ定理や公式の証明を学ぶのです。天才たちがどのように式を変形したか、どのように論理を組み立てていったのかを白紙から完璧に再現できるように、何度も何度も証明に取り組みましょう。そうしているうちに、彼らの論理の積み上げ方が自分のものになったように感じる時がきっときます。 いかがでしょうか。今回ご紹介した数学を学ぶ上でのポイントは、他の教科を学ぶ際にも役立ちます。難しそうに感じた人もいるかもしれませんが、まずは教科書や黒板の公式や定理を書き写す前に、どんな物語やプロセスがその裏に隠れているのか考えたり、そのような公式が導き出せるのは「なぜ?」と問うことから始めてみてください。きっと数学だけでなく、考えること自体が楽しくなるはずです。 (参考文献:永野裕之『大人のための数学勉強法』ダイヤモンド社 2012年) ◯今月の一言 登山の喜びは山頂を極めた時にその頂上に達する。しかし私にとって一番の楽しみは、険しい山道をよじ登っている時である。険しければ険しいだけ、心臓は高鳴り、勇気は湧き出る。 ニーチェ(ドイツ生まれの哲学者 1844〜1900)

2018-02-16T12:15:07+00:002018年2月16日|

塾報 2017.11

日に日に寒さが厳しくなってきました。風邪などひいていませんか?授業中眠そうにしている人も見かけます。勉強や部活に日々忙しいでしょうが、体調管理はとても大切。栄養と睡眠をしっかりとって、元気に毎日を過ごしてください。 ◯今月の教室 ■教室の環境が新しくなりました 今月、教室の環境を整えました。机や椅子が一部新しくなり、ファイル棚や本棚を増設しました。入り口は少しスッキリとした印象になったかと思います。まだ本棚には何も入っていませんが・・・。これからこの本棚にいろいろな種類の本を揃えていきたいと思います。参考書や勉強の本に限らず、読んでみたい、知りたいとワクワクするような本を。そこで、こんな本を読みたい、こんな本があればいいのに、というリクエストを募集します。読みたい本のタイトルや、気になるテーマがあればぜひ教えてください。 現在も教室には、「オススメ図書」として参考書以外の本も用意しています。一部をご紹介すると、例えば・・・ 『生き抜くための数学入門』 新井紀子著 理論社 冒頭で、自由に生きるために数学をやるのよ!と明言する著者。俳句の可能性は無限大か?とか、億万長者になる方法とか、身近なところから扉を開いて数学の世界に入っていくが、読み進めながら、実は「だから」「どうして」「どうなる」を考える力が鍛えられていく。微分・積分なんて何になるんだ・・・と思っている数学ギライの生徒に読んでもらいたい本。 『自分探しの哲学』 竹田青嗣著 主婦の友社 主人公である「僕」が、生きる意味を探して旅に出る物語。子どもから若者、大人になる段階でぶつかる人生の様々な問題を、哲学的なアプローチで読み解いていく。過去の哲学者たちが残した言葉に触れることで、日常生活で私たちが直面している問題を解決するヒントをもらえるかもしれません。 マンガ シリーズ『日本の歴史』『世界の歴史』 集英社文庫 日本史や世界史の授業が、ただ年代や人物の名前を覚えるだけでつまらないという人は、歴史の物語に触れてみよう。過去の時代に生きた人々が、自分たちと同じように日々あれこれ思い悩み、生き、その延長上に今の世界の姿があることが理解できるはず。 この他にも文学、詩集、ビジネス書、ギターコードの本など、いろいろな本がありますので、勉強の合間にぜひ手にとってみてください。 ◯お知らせ  ■11月23日(木)は祝日のためお休みとなります。授業は別の日に振替となりますので、よろしくお願いいたします。 ■受験が近づいてきました。学習面や進路について面談を希望される方はご連絡ください。 ■冬休み、追加授業を希望される方は調整いたしますので、ご連絡ください。 ◯「教育」耳寄り情報 ■勉強を続けるコツ 〜どうすれば「やる気」を引き出し、持続できるのか〜 9月号でご紹介した、「やる気」を引き出し勉強を続けるコツ。「2種類のやる気」があること、結果や能力の捉え方によってその人のモチベーションが変わること、またやる気のなさへの対処法についてお伝えしました。今回は、やる気が出る目標設定や、勉強を続けるために大切な3つの要素についてご紹介します。 そもそも、勉強に限らず、何かに没頭している時、人はどういう状態にあるのでしょうか。目の前のことに熱中して、食事も着信も好きなテレビを見るのも忘れていた。このように時間を何かに没頭している状態のことを、心理学ではフロー状態と呼びます。研究によって、このフロー状態の要素が明らかになっています。 フロー状態にある時、その人は ① 今取り組んでいる、目の前のことに集中している ② 取り組んでいる問題の内容がどんな状況なのか常に把握できる ③ 問題設定を把握し、問題を解くために自由に情報を用いることができる 逆に言えば、このような状態を作り出すことができれば、あなたもフロー状態に入り、集中して勉強できるようになると考えられます。では、そのために必要な要素を見ていきましょう。 ☆やる気が出る目標設定 目標設定と「やる気」の関係にフォーカスしてみます。まず、やる気が出る目標設定として重要なのは、①具体的に設定する、②挑戦的に設定する、③自分がコミットできるものを設定する、の3つです。 ①については、例えば英語が得意になる、というような曖昧な目標にするのではなく、英検2級に合格する、次の定期テストで20点上げる、というように、期限や数値を明確にした具体的な目標を設定することでモチベーションは上がると言われています。 ②については、心理学者アトキンソンの実験により、自分が50%程度の成功確率だと思っている課題を目標とした場合に、最もモチベーションが高まることが明らかになっています。 ③については、もちろん自分で前向きに目標設定すればそれに越したことはありませんが、他者が設定した目標であっても、その意義を理解し、やり遂げようと思えるならばそれでいいということです。 ☆勉強を続けるための3要素 何かを続けるための基本に共通する重要な要素は、「自分を知ること」、「自分で決めること」、「自分で調整すること」の3つです。 自分を知ることについては、何かを続ける上で特に重要です。結局のところ、何がその人のやる気の源になるかは、その人自身でないとわからないからです。 また、自分で決めることも重要です。自分の意思でしっかりと決めたことであれば、やる気は高まるはずです。しかし、世の中はそんなに単純ではありません。自分の思い通りには決められない環境にあったり、他の人が決めてしまったりと、状況は様々です。そんな時に重要なのが、自分で調整すること。 自ら主体的に周囲に働きかけ、他者や周囲の環境と調整しながら、自分がやる気を出し、維持できるようにしていくこと。これが勉強を続けるために最も重要な基本と言っていいでしょう。 ☆自分を知るためのヒント 自分を知ることが大事、とは言っても、自分のことってなかなかわからないですよね。自分のことを100%理解している人なんていないでしょう。では、自分を知るためにはどんなことをすればいいのでしょうか? まずは、自分が好きなこと、やっていて楽しいと思えることをただ無心になってやってみましょう。自分が好きなことや、やっていて楽しいと思うことがよくわからないという人は、ちょっとでも興味を持てることを見つけて、それと向き合ってみることから始めてはどうでしょうか。 いろいろなことを体験することも自分を知るためのきっかけになります。意外にも自分はこういうことができるんだ、とか、やってみたらすごく楽しかった、という発見があるかもしれません。シンカライナーでも定期的にワークショップや勉強会などを開催していますので、ぜひ参加してみてください。 自分のことを知るのは一人ではなかなか見つけにくいものでもあります。家族や友達、学校の先生や周りにいる人たちと話してみたり、いろいろな本を読んでみたりすることで少しずつわかってくることもあるかもしれません。みなさんが自分のことをよりよく知り、自分のことや周りのことについてもっと知りたいという好奇心を持って、生き生きと学んでいくことを願っています。 (参考文献:東大家庭教師友の会『『勉強法』のきほん』翔泳社 2014年) ◯今月の一言 無知を恐るるなかれ、偽りの知識を恐れよ。——パスカル(フランスの哲学者、物理学者 1623〜1662)

2018-02-16T12:15:54+00:002018年2月16日|

塾報 2017.10

だんだん冷え込んできました。季節の変わり目は体調を崩しやすいものです。風邪を引いてしまった生徒もいるようです。栄養と睡眠をしっかりとり、寒さに備えましょう。 ◯今月の教室 ■生死を懸けるほどの意気 先日国語の授業で、日本の古典である『平家物語』を読んでいたところ、教科書にこんな内容の文章がありました。讃岐国(現在の香川県)屋島の海上で繰り広げられた源平の戦いでの一場面、揺れている舟の先に扇をかざし、それを矢で射抜いてみろ、という敵の挑発に応じた武士の話、物語の中での名場面、「扇の的」です。源氏側のリーダー格である義経は、この挑発に応じるべく舟に乗っていた武士を何名か指名しますが、みな自信がなくこれを退け、那須与一という武士が最終的にこの扇を射る役目を負うことになります。いざ扇に向かい、矢を放とうとする与一が自分に対して念じる言葉はこうです。「南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願わくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ。これを射損ずるものならば、弓切り折り自害して、人に二度面を向かふべからず。いま一度本国へ迎へんとおぼしめさばこの矢はづさせたまふな。」すごい覚悟ですね。自分が拝む神の名をすべて挙げ、もしこれを射ち損じた時には自害して、二度と人前に姿を現すことはないと。生徒といっしょにこの文を現代語に訳しながら、死ぬ覚悟をもって事に臨むなんて、今の時代なかなかないよね、と話しました。この与一、見事扇を命中させ、平家の軍たちは驚き、また源氏の仲間たちはこれを喜び得意になります。生死を懸けた挑戦、ここまで極端なことは生活の上ではなかなかないかもしれませんが、本気で物事に臨めば結果として表れる。何かしらの変化が生まれる。これはそのことを象徴するような話だと思います。 ところで、この与一、この見事な命中に昂じて踊りだした相手方の武士をも矢を放って殺め、物語はあらたな道筋へ展開していきます。結末が気になる人はぜひ手にとって読んでみてはどうでしょうか。この時代に生きた武士たちの生き様や、生死観にも触れられるかもしれません。(英語・国語担当 堀之内) ◯お知らせ  シンカライナーでの授業、またお問い合わせ方法につきまして、改めてお伝えさせていただきます。 □授業の回数について 通常1ヶ月4週として授業を行っておりますが、月によっては5週目がある場合がございます。その月には5週目も授業を行い、その授業分は追加授業料としてご請求させていただきます。 祝日は基本的にお休みをいただいておりますが、祝日にあたる曜日に授業が予定されている場合、ご希望の日に振替をさせていただきます。 □授業をお休みされる場合について 授業をお休みされる場合は、前日までにご連絡くださいますようお願いいたします。直前にご連絡いただいた場合、振替の対応は出来かねますのでご理解いただけますようお願いいたします。 □授業の振替について 事前にご連絡いただいた場合、授業をお振替いたします。 個別指導の場合、担当の講師とスケジュールを調整させていただき日程を決定いたします。 グループ指導の場合、他の曜日で行っておりますグループ指導を受講していただくことができます。 月曜 / 英語     19:00~21:00    火曜 / 英語     19:00~21:00 水曜 / 英語     19:00~21:00    木曜 / 英語     19:00~21:00 金曜 / 英語、数学  19:00~21:00 □お問い合わせについて お問い合わせいただく場合は、なるべくメールでご連絡ください。担当者よりご返信いたします。 また土日、祝日にお問い合わせいただいた場合、すぐにご返信できず、週が開けてからのご連絡となってしまう場合がございますがご了承ください。 お電話にてお問い合わせいただく場合は、14:00~17:00、21:00~22:00の間にお願いいたします。それ以外の時間帯は授業を行っており、お電話いただいても対応がむずかしい旨、ご理解いただけますようお願いいたします。 ◯「教育」耳寄り情報 ■お子さんのメンターになってあげてください 毎日勉強していても思うように結果が出ない。間近に迫ったテストや受験に対してプレッシャーが重くのしかかる・・・。一生懸命やっていてもすぐに結果に結びつかなかったり、なんとなく不安になったりすることもあるかと思います。そんな時、そばに自分の味方になってくれる人がいたらとても心強いものです。家族は、いちばん身近な存在。ぜひ、近くで支える「メンター」になってあげてください。 メンター、という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?メンターとはわかりやすく言うと、「相手をやる気にさせる人」です。相手が自発的に自らの能力と可能性を最大限に発揮する自立した人間に育成することができる人、と言うことができます。 メンターという言葉は、ギリシャ神話に出てくる老賢人「メントール」がその語源であると言われています。メンターは、相手が本来持っている可能性を最大限に引き出します。すべての人が、生まれながらにして無限の可能性を持っているにもかかわらず、それを出し切っていないだけなのです。 ・二つの対称的な向き合い方 目標を実現しようとする人がいる時、そばにいる人がその人に向き合う方法として、対称的な二つの姿勢があります。それは相手を管理するものと、メンターになることによって相手を支援するものです。 管理型の特徴は・・・相手に納得させることなく、無理やりやらせる/もうミスは許されないと危機感を伝える/相手の責任にする/相手の話を聞かない、などの方法で相手を管理し、それによって目標を実現させようとします。しかし残念ながら、このような向き合い方をすると相手は自分から意見を言わなくなり、いつも指示が出るのを待つだけの人になってしまいます。 一方、メンターが重視することは・・・話を聞く/いっしょに考える/相手の判断で自由にやらせる/ともに体験する、など、相手が自分で考え、行動できる自立した人間になるようにと願って向き合う姿勢です。ただし相手がこのように主体性や自立心を身につけるには、まずは自分自身が理想を体現し、先頭に立ってものごとを進めていく姿勢を相手に見せることが必要です。 それでは、今すぐにできる、相手を支援する具体的な方法について、いくつかご紹介します。 真剣に相手の話を聞く「聞く」ことは、メンタリングにおいて最も基本的な支援の手法です。相手の話を聞きながら、相手が自分で気付く、つまり問題を解決したり、やる気になったりするように導いてあげましょう。悩みがある人の中には、頭の中が整理されていないだけ、という状態の人も多くいます。真剣に話を聞いてくれる人がいるだけで、真剣に考えるきっかけになります。 いっしょに考える 相談に乗るということは、いっしょに考えるということであり、相手が自分で解答を見つけ出すお手伝いをすることです。ともにアイディアを出し合ったり、話し合ったり、相手といっしょになって考えることを楽しみましょう。この時に大切なことは、問題の本質を捉えるために、「何のために」と「なぜ」を意識するようにしましょう。一つの方法として、「なぜ」を繰り返すような、あえて突っ込んだ質問を続け、それらに答えてもらう中で、根本的な問題解決を図ることもできます。相手はこちらの質問に答えるために、頭の中を整理しなけばならず、整理することによって根本的な問題に気づき、解決策を見出すことができるようになります。相手も集中できるように時間を決めて、思いやりのある突っ込みができると効果があるでしょう。 (参考文献:福島正伸『メンタリング・マネジメント』ダイヤモンド社 2005年) ◯今月の一言 人間の最も偉大な力とは、そのひとのいちばんの弱点を克服したところから生まれてくる  ——デビッド・レターマン(アメリカの司会者、コメディアン 1947〜)

2018-02-16T12:16:32+00:002018年2月16日|

塾報 2017.9

夏が過ぎ、まもなく秋分の日を迎えます。読書の秋、スポーツの秋と呼ばれるように、いろいろなことに気持ちよく取り組める季節です。自分の好きなことを深めるもよし、新しいことをはじめるもよし、それぞれのカラーで日々を彩りながら実りのある秋にしてください。 ◯今月の教室 ■テスト対策でできること 夏休みが終わり、夏休み明けテストを受けたり、中間テストの勉強に取り組んだりしていることと思います。それぞれの教科で試験範囲が出され、その範囲を勉強する。テスト前にはみんなとても熱心に勉強していると思うのですが・・・テストが終わった途端にその範囲のことをすっかり忘れてしまう、というようなことはないでしょうか?それでは、そのテストで点数は取れたとしても、勉強した範囲が自分の知識にはなっていないのでとてもモッタイナイです。 テストは、今の自分の実力を測るチャンス。テスト対策の勉強では、自分がその範囲で理解できていないところを見つけて、わかるまでその問題に向き合ってみる。そしてテストが終わって返ってきたら、間違えた箇所を二度と間違えることがないように復習する。この積み重ねができれば、点数に一時的な波が見られるにしても、確実に実力がついてくるはずです。自分の最終的な目標はどこにあるのかを考えながら、ひとつひとつのテストも、テストのための勉強ではなく、「本当に理解するための勉強」になるように取り組んでみてください。 ◯お知らせ  ■まそびラボ・ワークショップ「BE FREE! 原爆の残り火を、パレスチナへ」映画上映会決定! 2015年夏、日本の僧侶が発案した世界平和イベントが行われました。被爆者の思いを乗せた「原爆の残り火」が日本を縦断し、戦争の傷跡を残すヨーロッパ、今なお戦争の続くイスラエル・パレスチナへ。そこで目撃したのは、マスコミが伝えない、パレスチナ問題の真実だった——。なぜ、人は戦争で人を殺せるようになるのか?なぜ、幸せのための宗教なのに、宗教戦争があるのか?なぜ、パレスチナには今も平和が訪れないのか?誰もが疑問に思っていた答えが、この映画の中にあります。当日は監督・鈴木聡さんが来場し、映画について語ってくださいます。参加申し込み、お問い合わせはinfo@xincaliner.comまで! 日時:10/29(日) 14:00〜17:00  場所:まそびラボ(高田馬場1丁目33−5 タケトモビル2F) ※開催場所は「シンカライナー」ではありませんのでご注意ください。 ◯「教育」耳寄り情報 勉強を続けるコツ 〜どうすれば「やる気」を引き出し、持続できるのか〜 「よし、やるぞ!」書き上げた計画を前に、そう心に固く誓って机に向かうものの、時間が経つにつれて計画通りにいかなくなり、遅れをとっていることに内心マズいな、と思いつつも日々のあれこれに流され、「あぁ、やっぱり今回もうまくいかなかった。勉強の才能ないのかなぁ」なんて、つぶやいていませんか。計画を立てたり、それに沿って勉強したりすることは予想以上にむずかしいもの。誰だって、そううまくはいきません。 しかし、自分の「やる気」の源や、モチベーションをコントロールできることを知っていれば、もっと気持ちよく、エネルギーに溢れた状態で勉強ができるはずです。今回は勉強を続けるコツである「やる気」を引き出す方法について、みなさんといっしょに見ていきたいと思います。 * ある特定の分野で成果を出すために決定的に必要なのは、まとまった時間です。ある研究によると、ひとつの分野でスキルを身につけ熟達したプロになるためには1万〜2万時間が必要とされています。身につけたい内容に応じて、ある程度の時間をそのことに捧げなければならないのです。そして、ひとつのことを続けるためには、続けようという気持ち、やる気が不可欠です。しかし「やる気」と言っても、実はその種類は様々。気をつけて扱わなければいけない種類のものもあります。また、他者の存在や目標の設定の仕方などもやる気に影響します。 「2種類のやる気」 課題に対して興味・やりがいを感じ、自発的に課題に取り組んでいれば、その人は内発的に動機づけられています。たとえば知らなかったことを知るのが楽しい、という気持ちで勉強するような場合です。一方、課題をやることで得られる何かを求めて課題に取り組んでいるならば、その人は外発的に動機づけられています。たとえば成績向上や昇進などを目指して勉強することです。 外発的に動機づけられている人は、課題をやることで得られる報酬がなくなると途端にそれをやらなくなるということが実験によって示されています。そのため、内発的動機づけをもつほうが望ましいと考えられています。ただ、必ずしも外発的動機づけがわるいというわけではなく、重要なのは、外発的動機づけから始めた勉強のなかに、いかにやりがいや興味を見出し、内発的にも動機づけられた状態を作れるかということです。 動機づけの活用には注意点があります。報酬によって勉強をしていた場合には、報酬がなくなるとそれをやらなくなってしまったり、内発的に動機づけられて勉強していた場合には、外発的な動機づけを与えられることでそれが失われてしまったりすることもあります。 「結果の捉え方」 やる気は、その勉強の結果の捉え方によっても変化します。原因が自分の外部にあり、それはどんなことがあっても変わることがないと捉えている場合(たとえばあまりにレベルの高い問題集や、目標など)、結果は自分の力が及ばないと考えます。また、結果の原因が変化するとしても、たとえば偶然によって結果が左右されると考えている場合は、結局は自分の力で結果は変えられないため、やる気は生じなくなります。 一方、原因が自分の内部にあり、それは変わることがないと捉えている場合、人によって結果は変わるものの、生まれつきの能力など変えられないもので結果が決まると考えるので、やる気は生じません。原因が自分の内部にあり、努力次第で結果は変わると捉えている場合のみ、やる気につながります。このように、結果の捉え方ひとつでやる気は左右されます。 「能力の捉え方」 自分自身の能力を変えられると思うかどうか、ということもやる気を左右する要因です。ある能力について、生まれつき変化しないものだ、という考え方をすれば、能力は変化しないのだから、それに対して何か努力をしても無駄ということになります。一方、努力によって能力を変化させることができると考え方をすれば、自分の努力次第で能力は変化するのだから、努力しようという気持ちが生じるはずです。勉強の面では、簡単な問題ばかり取り組んでいると、難しい問題に出会ったときにすぐに諦めてしまうようになる危険があります。適度に難しい問題に挑戦し、自分は努力すればこれができるんだと確認することもまた重要だと言えます。 「やる気のなさへの対処法」 どうにもこうにもやる気が出ない・・・という場合、あなたは学習性無力感に囚われているのかもしれません。学習性無力感とは、後天的に学習される無力感のことです。自分が自分自身や外界をコントロールできない、ということが一旦刷り込まれてしまうと、後からコントロール可能な状況になったとしても何もしなくなってしまうのです。このような状況に陥らないためにも、これまで挙げてきたような結果に対する考え方や、能力観が重要です。つまり、自分が自分自身と結果をコントロールできる、という感覚が必要なのです。では、もし既に学習された無力感にとらわれてしまっている場合にはどうすればいいのでしょうか?それには、たとえば勉強したことにより自分の実力が上がっている、テストの結果がよくなっている、というようなことを実感できるようにすることが大切です。そのためにも定期的に実力をチェックすることや、適度な難易度の問題に挑戦することが重要なのです。 (参考文献:東大家庭教師友の会「勉強法のきほん」翔泳社 2014年) ◯なぞなぞ さて、前回のなぞなぞは解けましたか? 答えは「シンカライナー」でした。 今回も引き続き、森くんからのなぞなぞです。   □は「し or く」   は「い or り」   は「み or ん」     では 「ち or ら」は何?     十 日 十 月      一尺日      ?日 ◯今月の一言 井戸を掘るなら水の湧くまで掘れ。 ——石川理紀之助(明治、大正時代の農業指導者)

2018-02-16T12:17:01+00:002018年2月16日|

塾報 2017.8

強い日差しが照りつけ熱風が吹いていた高田馬場も、ここ数日で一気に涼しくなり、秋の訪れを感じるようになりました。みなさんはこの夏、どんな日々を過ごしたでしょうか?新学期は目標や生活を新たにできる時期でもあります。気を引き締めて新しい生活をスタートさせましょう! ◯今月の教室 ■夏期講習終了しました 7月から8月にかけて約1ヶ月間の夏期講習が無事終了しました。それぞれ学習計画を立て、毎日塾に来て長時間勉強をがんばったと思います。夏期講習を通じて、まだ理解できていなかった部分や新たな課題も見つかったかもしれません。それをそのままにせず、これから集中してその問題に取り組んでいけば理解も深まるはずです。夏期講習を通じて習得したこと、それをバネにして秋からの勉強につなげていってください。 ◯お知らせ  ■「まそびラボ」始まります! あそびを通して学ぶ「まそびラボ」、9月末よりオープンします! 「まそびラボ」には留学生が集まる国際交流スペース「Universal Lounge」と、ワークショップや絵を描いたりアートを実践したりするクリエイティブな授業を行うスペースがあります。ここで英語劇やゲーム、アートやヨガなどのエクササイズを通じて、みなさんの創造する力を育てます。これまでシンカライナーで行ってきたワークショップもこの場所で引き続き開催していきます。シンカライナーの塾生のみなさんは、自由にこの場所に出入りすることができ、イベントや授業に参加していただけます。内容については随時お知らせいたしますので、ぜひご参加ください! 住所:〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1丁目33−5 タケトモビル2F アクセス: JR 高田馬場駅「戸山口」改札を出て左に進みます。ガード下をくぐり進むと突き当たり右手に階段があります。その階段を上ってそのまま線路沿いに進むと、左手に「セブンイレブン」があります。その隣がタケトモビルです。 1Fは「UniLife」という不動産の店舗になっています。入口より入って正面のエレベーターで2Fに上がっていただきますと、左手に教室がございます。 たとえばこんな授業・・・ 絵を描いて自分を表現してみよう/ヨガでリフレッシュ&集中力を高めよう/地図と写真を見ながら世界を学ぼう その他にもたくさんの授業を、あそびながらまなぶ、というコンセプトでつくっていきます。ご期待ください!! ◯お知らせ ■ご請求書の振込先が変わります 別の書類でもお伝えいたしましたが、8月よりご請求書の振込先が変わりましたのでお知らせいたします。今後は ジャパンネット銀行 ビジネス営業部 普通口座1375031 (カ ビカミング にお振込をお願いいたします。 ◯「教育」耳寄り情報 自分で考え、判断する力を身につける「論理」の授業 塾生のみなさんは授業のなかで、また日常生活で「考える」ということをしています。それはふだんあまり意識することはないでしょう。けれども、そもそもどんな道筋で考えるということをしているのか?問題に取り組み、そこから正しい答えを導くにはどうすればいいのだろう?数ある選択肢のなかから正しい答えを導くには?その精度を上げるにはどうしたらいいのだろう? このような問題意識から「論理」の授業はスタートしました。「論理」というものを使って、まわりにある情報の内容を的確に把握し、問いに対する答えを見つけるための授業です。まずはトライアルで全4回の講義をつくり、約1ヶ月間何名かの塾生に受けてもらいました。 — — — 1回目 〜文の構造を把握しよう〜 文の内容を正しく把握する練習です。文がどういう構造で成り立っているのか、まず主語と述語を見つけ、さらにそれぞれの単語が他のどの単語につながっているかを探ります。 2回目 〜文と文のつながりを見よう〜 文と文をつなげる接続詞に注目し、前の文と後ろの文がどういうつながり方をしているのかを見ていきます。文章の論理展開を把握する練習です。 3回目 〜文を数学的アプローチで分析しよう〜 数学的なアプローチから論理を捉えます。数学の授業で扱う、十分条件、必要条件、対偶などを学びながら、ややひねりがある文を読んで、真か偽かを見極めていきます。命題を矢印で表したり、図にしたりしながら、その文章が伝える内容を読み解きます。そして、最後に自分で命題をつくり、真か偽かを判断するところまでやってみます。 4回目 〜自分でつくった命題を吟味しよう〜 前回つくった命題を吟味し、条件に無理がないかを考えます。そして練習問題を解きながら、学んだ知識を生かして真偽をたしかめます。 — — — 今回は論理というものを、言語的、数学的2つのアプローチで学ぶ授業を準備しました。言語的なアプローチは、文章を読んで内容を正しく把握するのに必要です。また数学的アプローチは、与えられた条件から結果を導いたり、複数の選択肢の中から正しいものを選んだりするのに必要になる力です。もちろん「論理」は問題を解決する際のツールの一つでしかなく、これだけで学力が上がるわけではありません。しかし論理の考え方を学ぶことで、授業での説明をきいて内容をより深く理解できるようになるだけでなく、日常生活の中で判断を迫られた時にも使うことができます。今回行った授業で得たヒントをもとに、さらに授業内容をブラッシュアップしていく予定です。今後受講をご希望の方はご相談ください! ◯なぞなぞ 突然ですが、塾生の森くんから、なぞなぞの出題です。解けたら図書カードをプレゼント(先着1名)!ぜひチャレンジしてみてください!  桜 ⇔ 落差  開花 ⇔ 開花  禁止 ⇔ 新規  監視 ⇔ ? ◯今月の一言 汝もし熱心ならば、後と言わず今ただちにこの瞬間においてなすべきことを始むべし。——ゲーテ(ドイツの詩人)

2018-02-16T12:17:46+00:002018年2月16日|

塾報 2017.7

アツイ夏がやってきました。夏休みも始まり、塾生のみなさんも一段と勉強に熱が入っている様子です。受験生のみなさんにとっては勝負の夏ですね。この時期にやりたいこと、やるべきことを書き出し、目標をしっかりと定めて、悔いの残らないようにこの夏を駆け抜けましょう! ◯今月の教室 ■シンカライナー・ワークショップ第3回を開催しました! 7/16(日)に、第3回シンカライナー・ワークショップを開催しました。 毎回世の中の面白い人を招いて行うこのワークショップですが、今回で3回目。ワークショップの狙いは「まなび」と「あそび」の境目をなくしていくことです。まなぶことが楽しくなるように、遊ぶことが学びになるように。そんなワークショップを開きたい!という想いを込めて、これからはこのワークショップのシリーズを「まそび塾」と名付けたいと思います。 今回は、ハーバード大学で物理学を専攻した後日本に帰国し、現在はヨガのインストラクターや音楽DJとしても活躍している長嶋岳さんをお招きし、塾生といっしょに語り合いました。まずは長嶋さんがアメリカで行っていた研究の内容を簡単に説明してくれました。彼が行っていた実験の話になると、「相転移」というワードが出てきて、物理の知識も手伝ってみんな興味津々!その後どのような経緯で彼が研究の道から瞑想や音楽を始めることになったのかというお話もあり、「いろんなキャリアの築き方がある」「いろんな生き方があっていい」ということを感じてもらえたようです。 ペアを組んでお互いのことを紹介し合う「他己紹介」では好きなことや特技、学校での様子などの話題で盛り上がり、ふだんあまり話すことのない塾生や講師同士、お互いのことをよく知る良いきっかけとなりました。そして話題は、それぞれが考える「自由」について、に移っていきます。「わたしは自由について、こんな風に感じます」「僕は自由ってこういうものだと思います」 みんな「自由」という、ある意味とても抽象的なものについて、とても深く考え、それをしっかりと言葉にして伝えているのが印象的でした。当日話してくれた、みんなの「自由」についての考えをご紹介すると・・・  ——何でもやっていいよと言われると自分で自分をコントロールしないといけなくて、でもそれはとてもむずかしくて自分にはできないと思うから、ある程度やるべきこととか、ルールとか、制限があった方がいい。その中でちゃんと出来るようになったら、「自由」を感じられるようになると思う。  ——「自由」になりたいと考えているうちは、まだ自由ではない。「自由」になりたいとさえ思わなくなった時に、自由になれていると思う。  ——学校の規則に縛られている時には自由ではないと感じる。  ——自分の思い込みや考えに縛られている状態が、自由ではないと感じる。 漠然としたイメージはあったものの、改めてじっくり考えてみたり、他の人の意見を聞いたりすることで、それぞれの考えがまた深くなったように思います。 最後に、ふだん忙しい生活を送るなかで気持ちを落ち着かせたり、集中力を高めたりするために行うかんたんな瞑想の方法を教えていただきました。自身の鼻の呼吸に意識を集中させて2分間目を閉じました。そしてふたたび目を開け、ワークショップ全体の感想を伝え合いました。瞑想はいつでもどこでもかんたんにできるので、ふだん勉強する際、集中したい時などにぜひ取り入れていただきたいと思います。 次回の「まそび塾」にも乞うご期待ください! ◯お知らせ  ■夏期講習スタート 夏期講習が始まります。期間は7/24〜8/24の1ヶ月間、平日14時〜16時で行います。まずは勉強計画を立て、その後それぞれの課題に取り組んでいきます。学校の宿題にも取り組むことができますのでご持参ください。 ■7月の授業 7月は火・水・木曜が5週ずつありますので、その曜日の授業も5回となります。よろしくお願いいたします。 ◯「教育」耳寄り情報 ■勉強法② 前回号より特集している勉強法。どのようにしたら効率的に、深い理解をともなった勉強ができるのでしょうか。今回も「脳」にフォーカスして、勉強法についてアプローチしてみたいと思います。 ◇自分のギアとバイオリズムを把握する 「集中力を身につけたい」と思っている人は、集中力はいつでも「ギアがちがう」ということと、集中力のギアチェンジはコントロールできると考えると、集中力をうまく引き出せます。例えば「面倒くさい」と感じている状態は、そもそも集中のギアが低い状態です。まずは自分の集中力のギアを3段階くらいに分けて、自分が今どの段階にいるのか、それを自覚することが重要です。人間は基本的に、朝起きたばかりでは集中力のギアはまだ低いです。例えば朝9時からトップギアに入れようと思った場合は朝7時には起きて、その日のスケジュールを意識しながらコーヒーを飲んだり、エクササイズをしたりしないと目的の時間に集中力はトップになりません。 また、人間には一日のバイオリズム(身体の調子のリズム)があります。これに応じて、人それぞれに集中のバイオリズムが存在するので、自分の集中のバイオリズムを把握しておきましょう。しっかりと睡眠をとっていても必ず昼過ぎの時間に集中力が切れやすくなるなど、集中力が下がる時間帯に勉強など高度なことをやっても必ず進むのが遅くなります。こうしたバイオリズムは一日に限らず、年間を通しても存在します。このように、一日のなかでどの時間帯がいちばん調子がよいかというバイオリズムを把握しておくと、必要な勉強や作業に集中して取り組むことができます。 ◇本番に強くなるために「想定」する 試験や部活の大会など、ここぞという時に集中力が発揮できず、実力が出せない人がいます。ふだんの勉強や練習では問題ないのに、なぜか本番ではうまくいきません。こうした「本番の弱さ」は「精神力が弱い」ことが原因だとされていますが、この場合の精神力の弱さとは、脳の観点から見るとどのようなことを表しているのでしょうか? 本番や勝負の時にうまく実力が出せないのは、前頭葉にある脳番地の一部が関係しています。この部分は気持ちに左右されやすく、緊張などで右往左往してしまいます。反対に言えば、この部分を鍛えることで、本番に強くなることも不可能ではありません。緊張の中にも「いい緊張」と「わるい緊張」があります。いい緊張とは、日常生活で人に会っている状態などです。意識していなくても、人と会うために身なりを整えたり、言動をコントロールしたりしている時は、緊張している状態なのです。この緊張状態は仕事や勉強に集中する場合には比較的有効に働きますが、「わるい緊張」とはこの緊張が度を超えて脳の働きが鈍くなる状態です。 こうした状態を打破するのに必要なのがシミュレーションです。これは本番の内容をできる限り詳細に様々な角度から想定するということです。ポイントは「試験や勝負でどういうことをしたら失敗するか」という部分に焦点を当てることです。脳は、想定外のことが起こったり、何かを失敗したりした時に脳は混乱します。そのため最低限やってはいけないことを自覚しておき、最悪の上京を前もって想定し、回避するためのシミュレートを行うと脳は緊張に強くなります。具体的には、起こりやすいミスには何があるか確認する、最低限これだけは失敗しない、ということを見つけ出す、失敗した時のリカバリー方法を考えておく、ということを考えておくといいでしょう。 【参考文献】EIWA MOOK「最新科学が証明する最強の勉強術」英和出版社 ◯今月の一言 森の分かれ道では、人の通らぬ道を選ぼう。すべてが変わる。 ——ロバート・フロスト(アメリカの詩人)

2018-02-16T12:18:27+00:002018年2月16日|

塾報 2017.6

六月、梅雨の時期ですね。今年はすでに梅雨入りが発表されたものの、例年に比べ雨が少ないようです。予報では、六月末からは本格的に雨が降りはじめ、梅雨らしい空模様の日が続くのだとか。雨や曇りの日はブルーになることもあるかもしれませんが、近づいている夏を目指して梅雨を乗り越えましょう。 ◯今月の教室 ■シンカライナー・ワークショップ第2回を開催しました! 5/28(日)に、第2回シンカライナー・ワークショップを開催しました。今回のワークショップは、ゲストスピーカーによるレクチャーを中心に、塾生や講師みんなで自己紹介やディスカッションなども行い親交を深めました。今回のゲストスピーカーは沖縄で自給自足の暮らしを営んでいる「ワカゲノイタリ村」のお二人。若干20代前半という若さながら、環境や政治に対する問題意識をもち、なるべく環境に負荷をかけずに自分たちらしい暮らしをつくろうと奮闘しています。彼らが今暮らしている場所や生活の様子を紹介してくれた後は、今最先端の教育の場として注目されている、インドネシアにある「緑の学校」についてプレゼンテーションしてくれました。 ◇すべて竹でできた校舎の建物  この学校のなかにある校舎はすべて竹でできていて、そのデザインや機能性にも注目が集まっています。校舎だけではなく、キャンパスに流れる川の上に架かる橋も竹でできています。 ◇水を使わないコンポストトイレ  学校にあるトイレは基本的にコンポスト(バイオ)トイレ。土を混ぜることによって排泄物を微生物が分解し、また土に戻せるような循環式のトイレが設置されています。 ◇何回でも使えるラップ  この学校で使われているという驚きの素材、それは何回でも使えるラップ。コットンと蜜蝋や樹脂などの自然素材でできており、洗って何度でも使うことができるそうです。これは環境にとてもやさしいですね。 ◇気になる授業料は  授業料は年間で、幼児部だと100万ほど、高等部だと160万ほどで、高めに設定されています。しかし総生徒数の2割は必ず地元の子どもたちが通えるよう、奨学金制度を設けているそうです。 ◇学校にある銀行  学校には生徒たちが利用できる「銀行」があり、授業などでプロジェクトを進める際に必要な資金は、返済の計画書を持っていけばここで借りることができる仕組みになっています。 ◇アイディアを促す工夫 生徒たちの独創的なアイディアを促すために、緑に囲まれたキャンパスを散歩させたり、農作業や音楽、演劇などの授業を取り入れたりしているそうです。 <ワークショップに参加した塾生たちの感想> ・一からつくる自給自足の生活、おもしろそう。ものづくりが好きなので、それをするための小屋を作ってみたい。 ・今の日本の価値観のなかで、これと同じことをやるのはむずかしそうだけど、できることから始めていきたい。(「自分が進もうとする分野で、農やものづくりにも関わっていってほしい」という主催者からの意見も出ました。) ・プレゼンテーションを聴いて、沖縄で今起こっていること、政治的なこと、何も知らなかったけど考えさせられた。Green Schoolでやっていることや、沖縄の村での暮らしを見て、「土」のやさしさを感じた。 ・Green Schoolでの取り組みを見て、学校で集めた落ち葉を腐葉土にしたらいいのにと思った。日本でも地方の人口減少などいろいろな問題があるけれど、一人ひとりが考えたことを共有する場所があったらいいのにと思った。(プレゼンターから「その場所自分で作っちゃえば?」という提案がありました。そういう場所を作るために助けてくれる人たちはまわりにたくさんいるし、自分たちも協力するよ、という言葉がかけられました。) 参加してくれた塾生のみなさんが真剣に考え、それを言葉にして伝えようとする姿が印象的でした。 ■次回のワークショップは 毎回世の中の面白い人を招いて行うこのワークショップですが、今回で3回目。ワークショップの狙いは「まなび」と「あそび」の境目をなくしていくことです。まなぶことが楽しくなるように、遊ぶことが学びになるように。そんなワークショップを開きたい!という想いを込めて、これからはこのワークショップのシリーズを「まそび塾」と名付けたいと思います。 さて今回、そんな「まそび塾」にお招きするのは永島岳さん。ハーバード大学で物理学を専攻し、日本に帰国。最先端科学高校の設立プロジェクトや予防医療分野でのAI活用研究に携わりながら、ヨガのインストラクターや音楽DJとしても活躍しています。そんな彼が今回生徒の皆さんに投げかけるテーマは「自由」!皆さんは「自由」って何だと思いますか?型破りのキャリアを生きる彼と共にこれからの「自由」そして「生き方」について対話を通して考えを深めていければと思います。 日時:7月16日(日) 10時~12時 参加費:無料 参加条件:シンカライナーの生徒、またはその友人。「まそび塾」には中高生であれば生徒の皆さんのご友人も参加可能です。参加希望の方はinfo@xincaliner.comまでご連絡ください。 持ち物:もしかすると少しだけヨガを教えてもらえるかもしれません。動きやすい格好で来てください。 ◯お知らせ  ■7月の授業 7月は月曜日と土曜日が5週ずつありますので、その曜日の授業も5回となります。よろしくお願いいたします。 ■授業を欠席される場合のお願い 授業を欠席される場合は、前日までに電話かメールでご連絡ください。授業当日にご連絡をいただいても振替の授業はいたしかねますので、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 ◯「教育」耳寄り情報 ■勉強法① みなさんは毎日勉強をがんばっていますね。自分なりの目標に向かって日々前進していることと思います。ですが、「そもそも、どうやって勉強したらいいのかわからない」「頭がいい人の勉強の仕方を知りたい」そんな声も教室から聞こえてきます。さて、どのようにしたら効率的に、深い理解をともなった勉強ができるのでしょうか。ヒントは「頭の使い方」にあるようです。今週は「脳」にフォーカスして、勉強法についてアプローチしてみたいと思います。 ◇集中スイッチを入れる 勉強を始める時には、脳はたくさんのエネルギーを必要とします。いざ勉強を始めようと思っても、最初のうちはなかなか集中できずにぼうっとしてしまい時間だけが過ぎていく、ということもあるかもしれません。スムーズに勉強や作業を始められるようになるには、それなりの工夫が必要です。運動をする前には準備運動を行うように、勉強を始める前にも集中力を高めるための準備運動を行うようにしましょう。 例えば、数学を勉強する日は、朝のうちに比較的に簡単な問題を1問だけ解いておく。または計算ドリルをやってみる。本を読み込む時には、先に新聞のコラムなど短い文章を読んでおく。暗記をする前には、街にある看板などにある情報を簡単に暗記してみる。このように、似たような作業にあらかじめ取り組んでおくことで、楽にスタートすることができます。 また、勉強になかなか手がつけられないということは、それがまだ「日常化」していないということです。勉強を始めるにあたっていいスタートを切るためには、何らかの「手段」や「きっかけ」を自分で作らなければなりません。このきっかけは何でも大丈夫。例えば「塾に来たら最初の10分はとにかく集中する」とか、ゲームが好きな人であれば、「ゲームを1ステージやったら勉強を始める」とか。好きな音楽を聴いてから始めたり、運動してから始めたり、という方法も効果があります。ぜひ自分に合った方法を試してみてください。 【参考文献】EIWA MOOK「最新科学が証明する最強の勉強術」英和出版社 ◯今月の一言 明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけだ。   ——ピカソ(スペイン出身の画家、彫刻家)

2018-02-16T11:59:23+00:002018年2月16日|